火災が少なかった熊本地震

熊本地震では、震災による被害こそ大きく土砂崩れなども起こっているが過去に起こった阪神淡路大震災や、東日本大震災に比べ火災は少なかった。
火災が起きたというデマが出回ったこともあったが、実在したのは16件だったという。あれだけの地震被害を受けながら、あまり火災が起きなかった理由とは何なのか。
専門家の分析によると、地震の発生時期や時間、通電設備の耐震性が大きく完成しているという。
熊本と同じく海のない阪神淡路大震災では、古い木造家屋が集まった地区を中心に大規模火災が起きた。
また、東日本大震災では、津波によって海に漏れたタンクの石油や船の燃料が、がれきに着火した。
これらの地震は1月と3月という多くの家庭が暖房器具を使っている時期に起きており、朝と正午ということで電気を使う家庭の多い時間だった。
一方熊本は、住宅が密集しておらず、発生した時間帯は4月で前震が夜、本震が深夜と暖房器具や電気を使っている家庭が少なかったため火災も起きにくかったとされている。
さらに、これまでの震災をうけてガス管は震度5程度で自動停止するようになっているところが多かったためガス漏れによる火災を防いだとされている。
阪神淡路大震災では、通電の復旧作業後に、スイッチが入って倒れたままの暖房機器などから出火した「通電火災」も起きていたことを受け、九州電力では、被災地を通電再開を知らせる広報車で巡回し、倒壊した家屋と電柱をつなぐ電線を切るなどもした。
通電火災を防ぐには、避難する際ブレーカーを落とし、戻ったあと電気機器類を確認してからブレーカーを入れるといいという。
過去の経験を活かし、ガス管や暖房器具の設備が改善されているのは良いことだ。今回の地震からは何を学べるだろう。